コモデティコーヒーの国ごとの特徴~アジア編
スペシャルティコーヒーを数多く産出しているアジア。なかでもインドネシアのマンデリンは日本人にも人気のコーヒー豆です。インドネシア以外にもベトナムコーヒーや東ティモールなど、コーヒーの世界では必要不可欠なコーヒーが多いのも特徴です。
インドネシア
スペシャルティコーヒーの代名詞ともいえる『マンデリン』の産出国です。マンデリン以外にも多くのスペシャルティコーヒーを産出しています。コモデティコーヒーもハイグレードのものが多く、ブラジルに次ぐコーヒー大国としても有名です。
ハーブやスパイス、本物のフルーツのような強烈な香りが特徴です。深煎りすると濃厚なクリームのようなコクも魅力でしょう。
ベトナム
生産量ではブラジルに次ぐ第2位のベトナムは、スペシャルティコーヒーこそ多くは産出していませんが、コモデティコーヒーでは重要な立ち位置にいる国です。深煎りすることで濃厚なコクや香り、苦味が生まれます。濃厚なコーヒーにコンデンスミルクや生クリーム、バターなどを入れて飲むのがベトナムコーヒーの特徴でしょう。
東ティモール
在来種があり、自然農法のみで作られたオーガニックコーヒーが魅力の東ティモール。ただし規模が小さいため、希少性も高いコーヒーが多いのも特徴でしょう。味は品種によっても異なりますが、青リンゴのような爽やかな酸味と苦味、甘みが特徴です。
あまり在来種が開発されていないことから、ロブスタ種とアラビカ種の自然交配によって生まれたハイブリッド種も存在しています。
パプアニューギニア
インドネシアのニューギニア島の半分と、ビスマルク諸島などの多島群で構成されているのがパプアニューギニア独立国です。国土全体の標高が高く、コーヒーを栽培している地域は標高1,800m~2,000mの高さがあります。
昼夜の寒暖差が激しいため、コーヒーの木が成長しやすく、果実もゆっくりと成長しながら熟成しています。優しい酸味とフルーティーな味わいが特徴です。コーヒーの歴史は浅いものの、高品質な豆を輸出していることから近年注目されている産出個億でもあります。
コモデティコーヒーの国ごとの特徴~アフリカ編
アフリカのコーヒーは野生種と外来種の人工配合によって生まれたものが多いです。高級豆も多く、まさに大自然の恵と人間の工夫で生まれたコーヒーがアフリカコーヒーの特徴でしょう。
ケニア
世界的評価が高いケニアのコーヒーは伝統的なブルボン種栽培のメッカともいえるでしょう。品種改良も積極的に行なわれており、しっかりとしたコクが特徴です。高品質なうえ希少価値も高く、オークションでしか入手できないような高級コーヒー豆が多いのも特徴です。
タンザニア
自然が豊富なタンザニアではブルボン種とケント種がメインで栽培されています。標高も高いため、コーヒー栽培に適している地域でもあります。柑橘系のきれいな酸味と深焙煎でも素晴らしいコクを出すことでも有名です。
エチオピア
ホンジュラスと生産量で常に競っているコーヒー大国がエチオピアです。現在でも野生種が自生しています。高原地帯のある南部でコーヒー栽培が盛んです。フルーツのような香りが最大の特徴で、農家ごとに異なるフレーバーのコーヒー豆を栽培することでも有名です。国内消費されるコーヒーには、砂糖や塩、バターやスパイスなどを入れて飲むこともあるんだとか。
日本産コーヒーは希少種!ニシナ屋珈琲でも栽培をスタートさせる計画があります!
日本でもコーヒー豆づくりが行なわれています。はじめて日本でコーヒー豆が栽培されたのは1878年の小笠原諸島です。当初は明治政府主導で行なわれてきたコーヒー豆栽培ですが、第二次世界大戦(太平洋戦争)の影響で一時的に生産が中断されました。
その後長い間コーヒーの生産はストップしていましたが、1970年ごろに復活。現在では沖縄産や東京都・小笠原諸島産、鹿児島県・徳之島産や沖永良部島産など限られた生産地域で栽培された国産コーヒーが市場に流通しています。
日本産コーヒー最大の特徴はやはりその「鮮度」です。海外から輸入されるコーヒー豆は基本的に船便で運ばれてきます。生豆の状態で何か月もの間、船の中で運ばれてくるのです。鮮度が落ちるのは必然のこと。日本産コーヒー豆は地理的にも有利なことが最大の特徴といえるでしょう。
当店ニシナ屋珈琲でも、広島県呉市でコーヒー農園をスタートさせる計画があります。以前にもお伝えしましたが、現在はクラウドファンディングにて農園開園に向けた資金集めをしている段階です。一介のコーヒーショップが国産コーヒー農園を開業させるという新しい試みは、きっと日本のコーヒー業界にインパクトを生み出すものと確信しています。
ニシナ屋珈琲の焙煎技術と国産コーヒー。コモデティコーヒーとして皆さんの元へお届けできる日を楽しみにしております。
コモデティコーヒーで世界旅行を楽しもう!
コモデティコーヒーは国ごとにその風味や味わいが違います。コーヒーを飲みながら、そのコーヒーが作られた国に想いを馳せてみませんか?熱狂的なブラジルの街並み。笑顔が絶えないインドネシアの農園。大自然が茂るアフリカの大地。コモデティコーヒーは世界旅行への切符になるはずです。